

11月16日(水)、宮崎秋季キャンプはいよいよ最終クールに突入しました。
「体力・筋力アップ!!」をテーマにしたこの秋。総仕上げとなるこのクールでは、ランニングメニューでテストを行い、ここまでの成果や今後への課題を浮き彫りにしていきます。
この日は「Yo-Yoテスト」が実施されました。これは持久力のテストで、直線20mの往復を休むことなく連続で走り続けます。1往復の持ち時間が決められており、一定数を走るとその時間が短くなっていきます。
トータル3000mを走り切れば優秀とされるこのテストで、3280mを走ってチーム1位となったのが上林誠知選手でした。持久系は比較的投手が有利と思われましたが、野手が奮闘。古澤勝吾選手、張本優大選手も3000mをクリアしました。また、投手陣では伊藤大智郎投手が2960mを走ってトップでした。
工藤公康監督によれば、「持久系をやることで心肺機能を鍛えていけば、回復力が高まる。長いシーズンを戦ううえで大事なこと」とその意図を話しました。
上林選手は「この測定のMAX(3600m)をクリアしたこともある。得意なんです」とにっこり。村松有人一軍外野守備走塁コーチからは「じゃあ、今日の特守は免除や」と言われると、「よっしゃー!」と大喜びしていました。
しかし、午後の練習で外野特守を覗くと、ちゃんと上林選手の姿がありました。「志願しました」。今季は大飛躍を期待されながら、一軍出場14試合に終わり、二軍公式戦でも打率.247と悔しい一年になりました。打撃力アップへ、このキャンプでは「振り子打法」に挑戦しています。
「このスタイルで来季臨むかはともかく、間を上手くとりやすい打ち方だと思います。まだグラつきますけど」
もともとイチロー選手に憧れており、「子供の頃は真似してやっていましたから、違和感なく取り組めています」とのこと。夕方は室内練習場でマシン打撃に汗を流していました。