2年目の若鷹が“1軍デビュー”を果たしました。19歳左腕の怜王投手が3月7日（日）のジャイアンツ戦（ヤフードーム）に登板。8回から1回を投げて3者凡退に抑える見事な投球を見せました。

B組キャンプ最終日の2月28日（日）にオープン戦の登板を告げられました。「とにかく1軍の雰囲気を味わってこい」と斉藤学2軍投手コーチに送り出され、3月6日（土）から合流。「1軍の凄い方たちの中で練習して、緊張したし疲れちゃいました」と苦笑い。しかし、登板当日になると落ち着きを取り戻していました。

そして8回表、いよいよマウンドへ。最初の対戦打者は大砲のイ・スンヨプ選手でしたが、臆することなく直球勝負を挑みました。
「前日に緊張したおかげで、マウンドでは緊張することがありませんでした」。
4球目の142km/hの直球で遊ゴロに打ち取ると、2人目の寺内選手に対しては変化球で組み立てて138km/hの直球で遊ゴロ。3人目の亀井選手にも直球勝負で中飛に打ち取りました。
「（相手は）いい打者ばかりだったけど、『抑える』という気持ちを込めて勝負したら打ち損じてくれた。バッターに向かっていくという気持ちの大切さを改めて感じました」。
秋山幸二監督も「度胸がいいし、球持ちもいいね」と高く評価しました。

「今季は2軍のローテ入りが目標だったけど、高山コーチからも『十分力を見せてもらった』と言ってもらえたし、今季はどんな形でもいいから1軍のマウンドで戦力として戦うことに目標を変えます」。
怜王投手が再びヤフードームで躍動する日は、近いうちにまたやってくるはずです。