こみ上げる感情を抑えられませんでした。9月25日(土)のファイターズ戦(札幌ドーム)、杉内俊哉投手が涙の完封勝利を飾りました。
勝てばマジック1、負ければ2位転落の大一番。投げ合う相手はダルビッシュ投手。燃えないわけがありません。この日のデーゲームでライオンズが勝ったため、優勝決定は翌日以降に持ち越されていましたが「勝つものだと考えていたので、特に心が乱れることなくマウンドに立てました」。
初回から全力投球。これは今季はじめから貫いてきたスタイルです。緊迫のゼロ行進。7回表に打線が先制の1点を奪っても、熱い闘志の中にも冷静さを失うことなく投げ抜きました。
最終回は走者を2人背負う苦しいマウンドでしたが、最後の打者を併殺打に仕留めて1対0の完封勝利。歓喜の雄叫びを上げました。
試合後のヒーローインタビュー。「相手がダルだったし、僕ががんばればこういう展開になると思った」と試合を振り返り、そして「ここ4試合…」と言いかけたときでした。
「ここ4試合本当に不甲斐ないピッチングだったし、すごい、く…」
「悔しかった」その言葉が出てくる前に涙が溢れました。
杉内投手はここ4登板勝ち星がありませんでした。以前は「自分はエースではない」と言い続けた左腕でしたが、今年になって「引っ張る」という言葉を何度も聞きました。1ヶ月以上勝てない日々の中、エースとしての責任を背負ってきたのです。
チームメートからも「思わず泣きそうになった」と声が出るほど、その心意気はみんなに伝わりました。チームはまた心をひとつにしました。
優勝へのマジックはいよいよ「1」。26日(日)は仙台に移動しての今季最終戦。
「(この遠征を)2連勝するとみんなに約束した。勝って、優勝します」(杉内投手)
待ち焦がれた歓喜の瞬間は、すぐ目の前にあります。
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