



11月27日、アジアシリーズ第3日目が台北の桃園国際野球場で行われ、すでに決勝進出を決めている福岡ソフトバンクホークスがパース・ヒート(オーストラリア)に快勝し、予選リーグを無傷の3勝でトップ通過しました。
「少しへばってたので休養を取らせた。(秋山監督)」ためにこの日の試合を欠場した川崎宗則選手に変わり、スタメンのショートは今宮健太選手。1番本多、2番今宮、3番松田、4番内川とフレッシュなラインナップで試合に臨みました。
チャンスは1回表、エラーで出塁した松田宣浩選手が盗塁を決めると、4番DH内川聖一選手がライト線に運ぶタイムリー2ベースヒット。1点を先制します。
先発投手の岩崎翔投手は、丁寧なピッチングで予定の2イニングを零封、試合のリズムをつくります。
3回からは、ウエスタン・リーグ最多勝(21試合11勝5敗)ながらも、今季1軍登板のなかった巽真悟投手がマウンドへ。
「オープン戦でもそれ以降も今季は1軍登板がなかった。この登板は、今期最後のチャンス、そして来季最初のチャンスなので、気合を入れていこうと思った。」との言葉通り、3・4・5・6の4イニングで許したのはわずか1安打。得点圏にランナーを背負ったのは1度だけという素晴らしいピッチングを見せつけ首脳陣に猛アピールします。
7回からは、統一ライオンズ戦(25日)に続き、再び陽耀勲投手が凱旋登板。
福岡から合流した王会長も見守る中、2イニングを3三振、外野フライすら許さないパーフェクトピッチングで故郷の大歓声に応えます。
打っては、先制タイムリーの内川選手が5回にも2点タイムリーを放つなど大活躍。
最終回は、統一ライオンズ戦で途中降板の大場翔太投手が汚名返上の3者連続三振で締めゲームセット。4-0でホークスが快勝し、すでに決まっていた予選1位通過に花を添えました。
試合後の会見で秋山幸二監督は「決勝進出が決まってしまった状況で、メンタル面がちょっと心配だったが投手陣がしっかり抑えてくれたし、ウチらしい野球ができたと思います」と会心の笑みをみせました。
マッチMVPに選ばれた内川選手は「昨日の試合で決勝進出は決まっていたが、やる以上は勝ちたい。それに、他国の選手と試合する機会はあまりないので楽しんでプレーできた。自分の役割は果たせたと思う。」と納得の表情でした。
予選リーグが終わって、決勝進出はホークスとサムスンライオンズ(韓国)の2チームに決定。ライオンズの先発は、韓国シリーズでも好投を見せたチャン・ウォンサム投手が予想されます。
「決勝は2011年のホークス最終戦。(今大会の)ベストメンバーで戦います。」と秋山監督の気合は十分。日本代表5連覇をかけた戦いは、29日19時(日本時間20時)台中インターコンチネンタル球場でプレーボールです!