開幕ちょうど1週間前のオープン戦。

『3・31』に同じマウンドに立つことが決まっている和田毅投手がオープン戦最終登板に臨んだ。

「安易にストライクを取りに行くなどしないよう、本番をイメージして投げました」

この日は「体調は良かった」というものの、「ちょっと力みがあったのか、内容は良くなかった。チェンジアップの抜けが特に。真っ直ぐは前回よりもスピードも出て、140キロ台がありましたけど」と振り返った。

特に初回、2死二塁で4番の新井選手への勝負球は猛省した。「チェンジアップが真ん中に入った。打ち損じていただいた感じ。ホームランにならなくてよかった」。それでも、今季は新しい武器である大きく縦に割れるカーブがある。2回は三者連続奪三振。4回を73球、被安打2の無失点という結果で降板した。

「今日は5回、もしくは70球から80球が目安でした。オープン戦で100球超は一度もなかったけど、前回（84球）のときも余力はあったし、翌日に体の変な張りもなかった。シーズンに入れば100球は普通に投げる数字。疲れを残して来週の金曜日（開幕日）を迎えるよりもいい」

今オープン戦は3試合に登板して3勝0敗。14イニングを投げて失点1のみ、奪三振は17。防御率0.64の成績を残した。

打線は3回に柳田悠岐選手のタイムリー内野安打で先制。4回は本多雄一選手のタイムリーで突き放し、6回には江川智晃選手の右中間スタンドへのオープン戦2号ソロが飛び出した。「打ったのはカットボールです。追い込まれたらきついピッチャー（ジョンソン投手）なので初球から積極的に、打ちにいった結果ホームランになり良かったです」とコメントした。

8回には柳田選手もオープン戦2号をライトの「ANAホームランテラス」へ運んだ。