鷹が舞い上がる8月。ホークスは3カード連続勝ち越し中で、17~19日のバファローズ戦では同一カード3連勝を決めました。
先発陣が安定。東浜巨投手が復活勝利を挙げ、千賀滉大投手はプロ初完封勝利をマーク。新戦力のミランダ投手も白星を手にし、大竹耕太郎投手は安定した投球を続けてここまで防御率1点台です。
打線では松田宣浩選手が引き続き絶好調。13試合連続安打中で、8月は月間打率.453、5本塁打、13打点を記録しています。「いろいろ変えたところもある。ただそれは、シーズンが終わってから話すこと」と松田選手。これまでの悔しさを胸に、とにかく強い気持ちでバットを振り抜く毎日です。
今週は上位チームと6連戦。真夏の天王山と言っても決して大げさではありません。
まずはファイターズと3連戦です。今季6勝13敗ですが、前回対戦した3連戦(8月10~12日)では2勝1敗と勝ち越しました。12日の試合ではホークス打線が6本塁打を放つ圧勝劇。松田選手の2発のほか、柳田悠岐選手や上林誠知選手、中村晃選手、デスパイネ選手にもアーチが飛び出しました。上林選手はここまで17本塁打。自身初の20本塁打は目標の一つとなっており、ここで大きく弾みをつけたいところです。柳田選手はファイターズ戦で対戦打率.375、5本塁打をマークしており、やはり頼れる存在です。
週末はヤフオクドームでライオンズと3連戦。今季対戦成績は7勝8敗。このカードも15試合でチーム25本塁打、チーム打率.280と打撃戦になる傾向があります。柳田選手はライオンズ戦にも強く、対戦打率.396(4本塁打)を叩きだしています。松田選手は自身カード別で最多の6ホーマーを放っており、期待は大きく膨らむばかり。
一気に上位との差を縮めるチャンスの6連戦。一投一打に気を吐きて、「もう1頂!」と熱く逆転優勝に向けて勝ち進みます。
2018年8月20日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)