10月25日(木)、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が東京都内で行われ、ホークスはまず小園海斗選手(報徳学園高校)を1位で指名しましたが、計4球団での競合となり抽選に外れ、その後辰己涼介選手(立命館大学)を指名しましたが交渉権獲得ならず、改めて甲斐野央投手(東洋大学)を1位で指名して交渉権を獲得しました。
今ドラフトで、甲斐野投手を含め計11名の選手(育成選手を4名を含む)の交渉権を獲得しました。
甲斐野央(かいの・ひろし)。投手。東洋大学。右投右打。綺麗な回転の最速159キロの剛速球が光る身長186センチの大型右腕。今年の日米大学野球、ハーレム国際大会などでは海外勢にも真っ向勝負を挑み、13.1回を投げて24奪三振、無失点と快投した。140キロ前後の「垂直落下」のフォークボールも大きな武器。変化球のレベルも高い。牽制や守備力も一級品。「負けん気の強さと向上心で球界を代表する投手になる逸材」とスカウト評。
杉山一樹(すぎやま・かずき)。投手。三菱重工広島。右投右打。193センチの長身から投げ下ろす最速153キロの直球が魅力。今夏は都市対抗野球でも登板して1.1回を無失点に抑えた。ストレートの他にもスライダーが魅力な本格派右腕。強さのある体と投球術に更なる磨きを掛ければ、将来は先発・中継ぎとして期待ができる。
野村大樹(のむら・だいじゅ)。内野手。早稲田実業高校。右投右打。ミレニアム世代のスラッガー。下級生から主軸を打ち、清宮選手(現ファイターズ)とクリーンナップを組んだ。高校通算68発。ここぞの場面でチームを勝利に導く一打を放つ勝負強さが最大の魅力だ。右へも打てる技術も兼ね備えているほか、ハートも熱くチームのエネルギーとなる選手。
板東湧梧(ばんどう・ゆうご)。投手。右投右打。JR東日本。社会人5年目の今年はチームの主戦として都市対抗野球で4試合に登板。しなやかなフォームから繰り出す最速148キロをマークするストレートのほか、カットボールやカーブ、フォークなど変化球も多彩。「甘いマスクも人気」とスカウト。
水谷瞬(みずたに・しゅん)。外野手。右投右打。石見智翠館高校(島根)。身長192センチ、体重94キロの大型スラッガー。甲子園経験はないが、高3春の県大会では2試合連続アーチ。3年夏の大会でも準々決勝で2本塁打。140m超の飛距離は魅力で「将来はトリプルスリーを狙える逸材」とスカウト。
泉圭輔(いずみ・けいすけ)。投手。右投右打。金沢星稜大学。長身細身から角度のある最速146キロ直球とスライダーで投球を組み立てる。北陸大学リーグでは毎度防御率1点台と安定した投球を続けてきた。「スリムな体には今後の成長の余白も大いに残し、次代の先発候補。投げ下すストレートは武田翔太さながら」とスカウト評。
奥村政稔(おくむら・まさと)。投手。右投右打。三菱日立パワーシステムズ。大卒4年目と同世代の26歳。かつては三菱重工長崎でプレーした大分県中津市出身の九州男児。最速154キロを誇る直球に加えて縦スラやカット、シュート、フォークにカーブなど変化球も多彩な即戦力型投手。
渡邉陸(わたなべ・りく)。捕手。右投左打。神村学園高校(鹿児島)。身長185センチ、体重80キロの恵まれた体格が魅力の捕手。今夏の県大会では5番を打った。相手の動きを見ながらリードが出来る捕手。
岡本直也(おかもと・なおや)。投手。左投左打。東京農業大学北海道オホーツクキャンパス。最速144キロ。多彩な変化球を巧みに操り、緩急の上手い頭脳派左腕。柔らかな腕の振りで球速以上のキレのあるストレートが魅力。
重田倫明(しげた・ともあき)。投手。右投右打。国士舘大学。大きな潜在能力を秘めた長身から投げ下ろすMAX146キロの直球が武器。肘の故障から再起をかける。
中村宜聖(なかむら・たかまさ)。外野手。右投右打。西日本短期大学附属高校。身体能力抜群。強肩、強打、俊足の三拍子が揃った大型選手。
2018年10月25日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)