地元福岡に戻ってきて2連勝。このヤフオクドームでの日本シリーズは、ソフトバンクとして初の日本一を成し遂げた2011年第7戦から11連勝を記録しています。同一球場での連勝としてはシリーズ新記録で、あのV9時代のジャイアンツを超えました。
工藤公康監督も「やっぱりヤフオクドームでは負けられない。これだけ多くのファンの皆さんに見守られながら野球が出来る幸せはもちろん、勝てたことは本当に幸せです」と笑顔いっぱいでした。
一気に王手をかけたい第5戦。先発は千賀滉大投手です。第1戦で先発し4回2失点の投球から中4日での登板となります。短い間隔になりますが、「2018 パーソルCS」でも経験済み。その10月19日のライオンズ戦は5回7奪三振1失点と好投しました。「前と同じようにブルペンに入らずキャッチボールなどで調整しました」と話しました。仲の良い石川柊太投手が投げられない状況となる中、「悔しいと思う。(中継ぎ陣を)使わなくていい展開に持っていけるよう頑張ります」と力を込めました。
打撃陣は相手先発の大瀬良投手とは第1戦でも対戦しています。また、「まだ1試合だけしか貢献していない。もっと」と話す前夜のヒーローの上林誠知選手のバットにも注目。さらに盗塁を4回中4回ともアウトにしている甲斐拓也選手の「甲斐キャノン」からも目が離せません。
2018年11月1日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)