2月4日(月)、宮崎春季キャンプ最初の休日を利用して支配下枠のルーキー7選手が、毎年恒例の1日体験を行いました。
今年は、全国でも2場しかないJRA(日本中央競馬会)が管轄する育成牧場である「JRA宮崎育成牧場」で乗馬体験にチャレンジしました。
勿論ほとんどの選手が「馬に乗るのは初めて」と緊張気味。甲斐野央投手は「最初は怖かった」と言いながら、みるみる上達していきました。「体幹に結構来ます」と思わぬトレーニング効果も実感した様子でした。杉山一樹投手も「競馬のジョッキーの凄さが分かりました」と目を丸くし、泉圭輔投手は「馬のお尻の筋肉が凄くて、自分もあれくらいになるように練習を頑張らないと」と刺激を受けていました。
一方で水谷瞬選手は「子供の頃、親が牧場に連れて行ってくれたので、乗馬の経験がある」と少し慣れた様子。野村大樹選手は「メチャクチャ楽しかった」とニコニコ顔でした。
第1クールが終わり、初めてのキャンプを過ごすルーキーたちはそれぞれ色々な感想を抱いています。甲斐野投手が「これから実戦形式も増えていく。その中で結果を残せるような技術を身につけていきたい」と話せば、板東湧梧投手も「今のところは順調。ただ、思っていたよりも緊張感があります。土日のお客さんの多さも驚きました」と気を引き締め直している様子でした。奥村政稔投手も「1軍の主戦で投げている投手の皆さんの中で練習するだけで刺激になっています。聞くより、見て学んでいます。このキャンプで力をつけていきたい」と張り切っていました。
新人たちは可愛いポニーのショーを見学した後、宮崎名物であるチキン南蛮が挟まったコッペパンや宮崎県産牛カレーパン、きんかん「たまたま」を使用したプチデニッシュに舌鼓を打ち、プロに入って初めてのキャンプ休日を堪能していました。
同牧場では現在22頭の競走馬が日々鍛錬を積んでおり、4月のセリを経て、早ければ今夏にデビューしていくといいます。
競走馬のごとく力強く「奪Sh!」していくルーキーたち。2019年シーズンを全力で駆け抜けていきます。
2019年2月4日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)