2019/03/03 (日)
選手

【戦評】マッチに満弾!甲斐野投手も158キロ

3月3日(日)ホークス7-2タイガース ヤフオクドーム

「シーズンスタートデー」の2日目。今年最初にヤフオクドームで本塁打のアーチを架けたのは松田宣浩選手だった。

しかも満塁本塁打だ。2点を先行された直後の1回裏の2死満塁で打席に入り、追い込まれた後の直球だったがしっかり捉えて振り抜いた。打球は左中間のスタンドへと飛び込んでいった。「いい形で振れたと思います」と松田選手。しかし、「ホームランより、それ以上に一番の収穫」と話したのは3打席目のフォアボールだった。「集中できたし、今年はそういう打席を多くしたい。今年は次につなぐという意識。ホームランも大事だけど、たくさんヒットを打てるバッターになるというのをテーマにしている」とその真意を明かした。

また、7回にはグラシアル選手にも3ランが飛び出した。タイガース西投手の内角シュートを打ち返す技ありの一撃に、工藤公康監督も「上手く打った」と舌を巻いた。

投手陣ではミランダ投手が先発し3回2失点。2回以降はゼロを並べて「最初は球場の雰囲気、マウンドの状況に合わせられずに苦労したけど、だんだん合わせることが出来た」と収穫を口にした。2番手の高橋礼投手は3回無失点。「左打者2人に出塁を許したのは課題」としながらも、140キロ直球と100キロ前後のカーブを巧みに使い分ける緩急をつけた投球でタイガース打線を翻弄し、開幕先発ローテ入りへアピールした。

8回にはルーキーの甲斐野央投手が登板。初球にいきなり158キロをマーク。それをセーフティバントで安打にされたが、栗原陵矢選手が二盗を阻止する強肩を披露。その後四球を許すも次打者を併殺打に仕留めて、結果的に打者3人で1回を無失点に抑えた。

2019年3月3日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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