2019/03/03 (日)
選手

城所さん引退セレモニー「待機ばかりだったけど」

ホークスひと筋15年間の現役生活に昨年ピリオドを打った城所龍磨さんの引退セレモニーが、3月3日(日)のタイガース戦(ヤフオクドーム)の試合前に行われました。

背番号23のユニフォーム姿でグラウンドに登場。自身の軌跡を振り返るVTRをしみじみとした表情で振り返りました。やはり引退会見でも話していたように、初出場の試合、代走で出場して打球が当たってしまいアウト(守備妨害)になったシーンが一番の思い出だったようで、「VTRでも流れましたけど、僕は失敗から始まった。でも、後は上がっていくだけと思った」と振り返りました。

そしてマイクの前で挨拶。「待機ばかりしていた15年間でしたが。本当に熱いご声援ありがとうございました。ファンの皆さんのおかげで15年間もプレーできたと思います」と感謝の言葉を述べ、両親や家族への思いも口にしました。
現在はホークス球団職員となり、スポーツ振興部の一員として次のステージを歩み始めています。「これからはプロ野球界だけではなく、野球界に恩返しをしていきたい。野球の普及や青少年の健全育成という夢に向かって頑張っていきます。これからもホークスを一緒に応援していきましょう。そして城所龍磨も引き続き応援してください」と話すと、スタンドからは大きな拍手が沸き起こりました。

その後はセレモニアルピッチ。外野手の後輩の福田秀平選手が捕手役、打席には柳田悠岐選手が立ち、城所さん本人も「知らなかった」という1打席対決が実現しました。強肩でならした城所さんの直球は最速135キロをマーク。見事に空振り三振を奪いました。そして、最後はボールをライトスタンド目がけて大遠投。「115mは行ったと思います」と、その放物線は右翼席中段まで描かれました。

2019年3月3日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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