柳田悠岐選手にオープン戦1号が飛び出した。1点を追う初回、1アウトから牧原大成選手が三塁打を放ってチャンスメイクしたところで打席が回ってきた。「外野フライでもいいという、楽な気持ちで打席に入れました」。1球目は150キロのボール球を見逃し、2球目のカットボールを思いっきり振り抜いた。「タイミングがずらされて詰まった」。しかし、打球は右中間へ一直線に伸び、「福岡トヨタホームランテラス」に飛び込む逆転2ランとなった。
「自分の状態はまだまだ。この時期はバッティングに関しては試しながらやっている。開幕には向けてはコンディションを上げていくために、しっかりトレーニングをしていきたい」と笑顔で語った。
また、この日は4番にグラシアル選手が入り、内川聖一選手が6番に入る打順だった。工藤公康監督は「シーズンに入って4番を打ち続けるのもプレッシャーになる。6番なのか5番なのか、それとも4番か。いろいろ試しているところ」と話した。
投手陣は先発した武田翔太投手が6失点、中田賢一投手が4失点と振るわず。3番手のスアレス投手が3回を1失点にまとめて、先発への適性をうかがわせた。
2019年3月6日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)