パ・リーグとの対戦が一巡して9勝4敗2分で首位に立っており、見事な開幕『奪Sh!』を成功させました。15試合で6度も延長戦に突入するなど激戦続きですが、接戦の中でもしっかり勝利を積み重ねるところにホークスの真の強さがうかがえます。
故障者もいる中で、ニューヒーローも次々と登場します。13日(土)のイーグルス戦(楽天生命パーク)の延長10回、代打で出場した栗原陵矢選手が0対0の均衡を破る値千金の決勝タイムリーを放ちました。22歳の若鷹は嬉しいプロ初打点。初のヒーローインタビューでマイクの前にも立ちました。
投手でも高橋礼投手がプロ初勝利から一気に開幕3連勝で先発陣を引っ張る存在になっています。甲斐野央投手も中継ぎに欠かせぬ存在となっており、まさにチームのピンチを一丸のチカラで乗り切ろうとしています。
今週はビジターゲームの6連戦。マリーンズ戦、ライオンズ戦と首都圏での試合が続きます。
マリーンズ戦は前回対戦で1勝2敗と負け越してしまいました。ただ、連敗スタートの3戦目に11対1と圧勝してズルズルと行かなかったところに大きな意味があります。この3試合でチームは11本塁打を放ちました。今季からZOZOマリンスタジアムは「ホームランラグーン」が設置され、ファウルグラウンドも狭くなっています。打撃戦が増える戦いになる傾向が強く、ホークス強力打線が本領を発揮する時です。
ライオンズ戦は開幕カードで3連勝を決めました。昨季は苦戦したメットライフドームですが、最終的にはクライマックスシリーズ・ファイナルで歓喜に包まれた地です。あの勢いも再び思い出し、今季の獅子退治を一気に加速させたい大事なカードになります。
また、首都圏ビジター6連戦の次、7連戦目が22日(月)に行われます。こちらはホークス主催試合で舞台は東京ドーム。初開催の「タカガールデーinTOKYO」(バファローズ戦・18:00開始)です。東京ドームがタカガールピンクに染まる特別な一日となります。
2019年4月15日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)