熊本と鹿児島で連勝を飾り、鷹はさらに南へ飛びました。21日(火)からのライオンズ2連戦は沖縄のセルラースタジアム那覇で行われます。
昨年に続く沖縄での試合。ビジターですが、東浜巨投手や嘉弥真新也投手といったご当地ヒーローへの熱い期待がこもった声援や、沖縄独特の応援スタイルも非常に楽しみです。
5月も後半に差し掛かってきて、今年の「ミスターメイ」も明らかとなってきました。
野手では開幕からずっと好調をキープしている今宮健太選手が、やはり5月も好成績を残しています。打率.339、2本塁打、11打点をマーク。3番打者として勝負強さを発揮しています。そして4番に定着しているデスパイネ選手。月間.354、8本塁打、15打点の大暴れです。今週対戦するライオンズ、マリーンズを相手にそれぞれ今季3発ずつを放っており、さらに量産態勢に入るでしょうか。
5月に入って1軍に戻ってきたグラシアル選手も月間.360、6本塁打、13打点と頼れる打撃を見せており、キューバパワーがチームを引っ張っています。
投手陣では5月のみならず、開幕から無敗が続くエース格の千賀滉大投手と高橋礼投手の記録がどこまで伸びるでしょうか。現在両投手とも5勝を挙げており、パ・リーグ最多勝レースの1位に立っています。千賀投手は防御率1.26、奪三振80、もちろん勝率10割でもトップで投手四冠です。18日の熊本での試合は、雨天で1時間中断したにもかかわらず再開直後に3者連続三振を奪う桁外れの快投を披露しました。「グラウンド状態も悪かったので、前に飛ばされたら何が起こるか分からない。三振が一番いいアウトの取り方だと思った」。もう大黒柱の風格漂うコメントにしびれました。高橋礼投手と共に、マリーンズ戦での先発が予想されます。
2019年5月20日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)