2020/02/11 (火)
選手

背番号19甲斐選手が示す決意「捕手とは――」

2月11日(火・祝)キャンプ第3クール1日目

「ホークス宮崎春季キャンプSupported by Jwave」は11日(火・祝)から第3クールが始まりました。この日はシート打撃などのメニューはなく、しっかりと基盤を固める練習で一日汗を流しました。ランチ特打にはバレンティン選手が登場。王貞治会長も見つめる中、強烈な打球を何本も外野スタンドへ飛ばしてスタンドからはどよめきにも近い歓声が何度も沸き起こっていました。

ところで、この日の練習開始直後に、ホークスのキャンプ地にもとてもショックな悲しい報せが飛び込んできました。ホークスOBで名捕手、名監督として球界のみならずたくさんの人に愛された野村克也氏の訃報。王会長も「同じ時代を悪戦苦闘して戦い抜いた戦友」と故人を悼み、工藤公康監督も「昔から野村さんの本を読んで勉強した。お話も聞いて学んだこともあります。残念でなりません」と視線を落としました。

そして、今季から背番号19(野村氏のホークス時代の背番号)をつけて気持ち新たにシーズンに臨んでいる甲斐拓也捕手は「僕もアップ中にマネジャーから聞いて、本当にびっくりしました」とショックを隠せない様子でした。野村氏の本を読み漁って、捕手像を築き上げた甲斐選手。「キャッチャーにとって一番大事なものは何ですかと訊いたことがあって、その時に『捕手はピッチャーを支える存在。功は人に譲れ。そういうポジションだから』と。その言葉は今も大事にしています」。

正マスクをかぶり、チームの3年連続日本一を支える存在へと逞しく成長を遂げてきた甲斐選手は、さらなる高みを目指して今季から背番号を変える決断をしました。
「野村さんに直接、この19番のユニフォームを見ていただきたかったです。どちらかというと、時に厳しいことも言われました。ただ、境遇が俺と似ているんだと言ってもらえました。僕は育成から入って、今がある。この19番を背負って、これからしっかりと頑張っていきたい。いい姿を、どこかで見てもらえるように」
野村克也さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

晴 14℃ 25,600人

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