背番号58がPayPayドームのマウンドに帰ってきた。
六回、4番手で登板したのはサファテ投手。昨年3月21日のイーグルスとのオープン戦以来、348日ぶりの実戦登板を果たした。最初の打者を142キロ直球でショートフライ。2人目には中前打を許しましたが、次打者の時に女房役の栗原陵矢選手との共同作業で盗塁を阻止して2アウトに。そして中村選手を直球でセンターフライに打ち取って、1回を無失点に抑えた。最速144キロ、投球数は11球だった。
工藤公康監督は「投げていたボール云々よりもマウンドに戻ってこられたことが何より。彼にとっても、僕らチームにとっても大きな収穫であり、前に一歩進んだと思います」と笑顔で話した。サファテ投手自身も「長い道のりだったからいろんな感情が入り混じった。ここまで来るのは簡単ではなかったし、4,5か月前は違うユニフォームの選手を相手にマウンドから投げることは想像もできなかった。結果や自分のボールに対して思うことはある。でも、もっと良くなる。今日だって森より速い球を投げていたからね! 今日はとにかく大きな一歩だったと思う」と振り返った。
また、投手陣ではバンデンハーク投手が先発して3回2/3を投げた。予定の球数に近い76球を投げ、1失点(自責0)。「球数が増えていったところで制球がばらついた」と反省を口にしたが、立ち上がりの投球内容は抜群で、試合勘を取り戻していけば改善されていきそうだ。
そのバンデンハーク投手をリリーフした津森宥紀投手は走者を置いた場面で打者1人をきっちり打ち取った。工藤監督は「起用法に幅も出る」と収穫ありのピッチングに喜んでいた。
打線は無得点に終わったが、牧原大成選手や釜元豪選手に長打(いずれも二塁打)が飛び出した。