若鷹たちがつないで、つないで九回に逆転サヨナラ勝ちを収めた。
1点を追う最終回の攻撃。先頭の三森大貴選手が三塁前へ絶妙なセーフティバントを決めて出塁すると、続く周東佑京選手はベンチのサインに見事応えるバスターエンドランを成功させて無死一、三塁をした。柳町達選手はフォアボールを選び満塁。ここで途中出場の佐藤直樹選手がセンター前へ落ちるタイムリーを放って同点に。そして代打・栗原陵矢選手が右中間をライナーで破るサヨナラタイムリーを放った。
工藤監督はまず三森選手の打席を絶賛。「サードが下がっているのを見て判断したと思う。グッドアイデアです」。そして周東選手のバスターは「相手が一番ショックだったと思う」、柳町選手は「低めを振らない意識が良かった」、佐藤選手は「打席の中で冷静」、栗原選手は「自信になる一打」とそれぞれを笑顔で語った。
また、三回にはバレンティン選手が豪快な一発。「打ったのはストレート。すぐに追い込まれてしまったけど、ストレートをコンパクトに振り抜く事が出来た。完璧だったよ」と納得して振り返った。
先発した二保旭投手は7回106球を投げて1失点の好投。試合前は70~80球の予定だったが、工藤監督は「投手コーチからも『今日は良いからもう少し投げてみよう』という話をした。自信になったと思う」とその理由を説明。二保投手も「去年までは5回を投げてから『どうだ?』という感じだったけど、7回も球威が落ちていなかった。自分にとっても大きいし、その姿を首脳陣に魅せられたことは良かった」と確かな収穫を得ていた。