ペナントレース開幕前の最後の練習試合を快勝した。
打線が見事な集中攻撃を2度みせた。まず初回だ。1番・牧原大成選手が俊足を飛ばして内野安打とし、2番に入った栗原陵矢選手が二塁打でつなぎ、3番・柳田悠岐選手がフォアボールを選んでいきなり満塁に。1アウトから5番・上林誠知選手が152キロ直球を打ち返し、セカンドのグラブを強襲するタイムリーでまず2点を先制した。上林選手はセンター前方に打球が転がったのを見て、好走塁で二塁打とした。
なおも1アウト二、三塁で6番・松田宣浩選手も2点適時打で続き、一回裏から打者一巡の攻撃で4点を奪った。上林選手は「ラッキーなタイムリーだったけど、先制点になったし次につなげられて良かったです」とコメント。松田宣選手は「打ったのはカーブです。追い込まれてので、食らいついていきました。初回にエラーをしてしまったので、何とか取り返したかったです」と気合の入った表情で話した。松田宣選手はこれで4試合連続のタイムリーと好調だ。
四回には相手ミスを見逃さずに得点を重ね、栗原選手やバレンティン選手のタイムリーなどで1イニング5点を追加した。
投手陣は先発の二保旭投手が5回3失点と粘った。工藤公康監督は「点は取られたけど、悪い中で修正をして投げていたのが大きいと思います」と評価した。七回からは3番手で高橋礼投手が2イニングを投げて、わずか24球のパーフェクトリリーフを見せた。
12試合の練習試合を終えた工藤監督は「いろいろ試すことができた。シミュレーションしたとおりに攻撃も投手もコーチが考えてやってくれた。いい12試合が出来ました。これをシーズンに生かせるようにしたい」と総括した。