2021/03/13 (土)
選手

【戦評】驚異の粘り。上林選手が一発含む3安打

3月12日(金)ホークス8-8スワローズ 神宮球場

土壇場の最終回に2点差を追いついて引き分けに持ち込んだ。

打撃戦だった。0対4で迎えた六回表にホークス打線が火を噴いた。まずこの回先頭の8番・上林誠知選手が右中間スタンドにオープン戦2号ソロを放って反撃ののろしを上げた。なおも甲斐拓也選手の二塁打などでチャンスを作ると、2番・今宮健太選手がセンターへ2点タイムリー二塁打を弾き返して1点差に詰め寄った。

そして1アウト三塁から4番・長谷川勇也選手が同じくセンターへタイムリー二塁打を運び4対4に追いつくと、仕上げは5番・中村晃選手だ。ライトスタンドへ試合をひっくり返すオープン戦1号2ランを放った。

同点打の長谷川選手は「打ったのは真っ直ぐ。3塁ランナーを返すという最低限の打撃を考えて打席に入りました。結果甘く入ってきたシュート気味の真っ直ぐ球をいいスイングで打つことが出来ました。キャンプからオープン戦と順調に来ていると思います」とコメント。中村晃選手は「内角の真っ直ぐをいいスイングで打つことができた。オープン戦での数字は残せてなかったが、状態としてはずっといい感覚できていたと思う。その中で結果として出たことは大きい。開幕まで油断することなく集中していきたい」と振り返った。

先発マウンドに上がったのは開幕投手に決まっている石川柊太投手。6回途中5失点と結果を残すことは出来なかったが、冷静に自己分析していた。「今日はシーズンに向けて、自分の投げる球の質を意識しすぎて、対バッターというところ、ゲームをつくるという意識が足りなかったと思う。そのあたりはオープン戦ならではの難しさがあった。球数を投げられたというところは良かったが、次の登板では今日あげたポイントを修正したいと思う」と次回の本番前最後のオープン戦登板を見据えた。

試合は6対8で迎えた九回、上林選手のタイムリーと川瀬晃選手の内野ゴロの間に挙げた得点で同点に追いついた。

上林選手は1本塁打を含む4打数3安打2打点。一発については「真っ直ぐを打ちにいった中で低めのツーシームに上手く反応し、拾うことができました。ここ数試合結果は出ていなかったが、スイング自体迷いもなく、順調に来ていると思います。レギュラーを取るために結果を求めていきたいです」と手応えを感じていた。

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