「日本生命セ・パ交流戦」はセ・リーグ6球団と3試合ずつ、計18試合を戦います。ある意味では短期決戦とも表現でき、今週の戦いは中盤戦にあたります。
ベイスターズ戦とタイガース戦はいずれもビジターでの開催になります。
交流戦に滅法強いことは周知の事実ですが、その中でもベイスターズ戦の勝率が一番よく、一昨年までの対戦成績は40勝17敗2分。勝率にすると.702にもなります。
横浜スタジアムでの戦いといえば、2015年の交流戦が思い出されます。柳田悠岐選手が放った超特大のスコアボード破壊弾。全国の野球ファンが驚いた一発でした。
柳田選手は交流戦に入ってから、6試合中5試合で安打を放っており、3本塁打6打点と勝負強さを発揮しています。
さらに本塁打といえばバレンティン選手にも期待したいところ。通算300本塁打に王手をかけています。通算1000本安打もあと3本に迫っています。横浜スタジアムではスワローズ在籍時代の2013年に場外アーチ2発を含む1試合3本塁打を放ったこともあり、相性のいい球場です。
そして、甲子園球場でのタイガース戦といえば2016年の交流戦でMVPに輝いた城所龍磨選手(現ホークス球団職員)が満塁ホームランを放った試合がありました。また、2014年の交流戦で見せた今宮健太選手の超絶キャッチも印象深いプレーの一つです。
あの打球は、詰まりながらもショートの頭上を越えそうな小飛球でした。誰もが内野と外野の間に落ちると思ったところを、今宮選手素早く反応。打球に目をやりながら内野の土の部分を、5、6歩ステップを切りながら背走し、最後は背面跳びのような格好から体をくるりと捻り、左手を懸命に伸ばしました。
白球がグラブの中へ――しかし、無理な体勢でのダイビングキャッチだったため、一度はボールがこぼれそうになりました。が、次の瞬間。今宮選手は倒れ込みながら左肩を別方向に捻じり直し、もう一度グラブを出してキャッチしたのです。
空中でのほんの一瞬の出来事。甲子園を埋め尽くしたタイガースファンもアッパレの大喝采を送り、スタンド中から拍手が沸き起こりました。
今年の横浜、甲子園ではどんなスーパープレーや特大ホームランが飛び出すのか。非常に楽しみです。