またフレッシュな選手が活躍を見せました。育成3年目の渡邉陸選手が六回裏からマスクを被り“一軍戦”に初めて出場。そして七回表に回ってきた最初の打席でバットを折りながらも執念でライト前に運ぶ“初安打”もマークしました。
「思ったより緊張せずに、平常心で試合に臨むことが出来ました。打席では、積極的に思い切ってスイングすることだけを考えて打席に立ちました。当たりは良くなかったが、ヒットを打てたことを自信に繋げていければと思います。自分はまず支配下登録されるところからなので、アピールを続けてそこを勝ち取れるように頑張っていきます」
熊本出身で鹿児島・神村学園高校から入団した20歳捕手。ファームで打率.323を記録している「打撃力のあるキャッチャー」として成長期の真っただ中にいます。
そして投手陣では泉圭輔投手が久しぶりに一軍マウンドに上がりました。六回から登板してカープ上位打線を二ゴロ、三ゴロ、遊ゴロとしっかり3者凡退に打ち取る好投を見せました。直球にはキレがあり、低めに集める制球力もばっちり。「久しぶりに1軍のマウンドに上がることができ、自分らしい投球ができたと思います。良い時の感覚というのが戻ってきたので、今日のような投球が続くように頑張ります」と手応えを口にしていました。
一方で先発した武田翔太投手は3回で80球を費やして2失点の内容に「納得のいくボールは少なく、まだまだ修正しないといけないと感じました。球数も多く、マウンド上で自分のパフォーマンスを出すことができなかった。後半戦に向けて自分の投球を取り戻したい」と修正を誓っていました。