2021/11/13 (土)
選手

王会長が井上選手に伝授した練習法とは

11月12日(金) 宮崎秋季キャンプ第2クール4日目

宮崎秋季キャンプはこの日で第2クールが終了しました。藤本博史監督はこのクールについて「(練習の)量も質もそこそこ出来ているんじゃないかな」と振り返りました。

このクールではチーム打撃、走塁練習が徹底して行われました。

「1点を取る。9点を挙げて勝っていても、10点目を狙いに行く。たとえば序盤に点数をたくさん取って、そのまま追加点が取れないケースもよくあるけど、ホークスは次のもう1点を取るという野球をしたいと思っているので。それはコーチにもお願いをしています」

今季1点差試合は8勝19敗と大きく負け越したホークス。たかが1点、されど1点。次の「1点」を取るか取られるか。そこに強くこだわってシーズンを戦い抜いたチームに、野球の女神が微笑みます。来季のリーグ優勝と日本一奪回へ、ホークスは「1点」を大事に戦っていきます。

また、この日の練習では井上朋也選手に王貞治会長兼特別チームアドバイザーが熱心にアドバイスを送る姿も見られました。

興味深かったのはロングティーとフリー打撃を見守った直後です。王会長自ら井上選手をネットの前に連れていくと、身振り手振りを交えて指導。井上選手はネットの方を向いて素振りを行い、スイングした際にバットを投手方向に放り投げるという練習法を伝授されていました。

「後ろ(テイクバック)を小さく、前(フォロースルー)を大きくという意識を覚え込ませる目的です」

このキャンプでは、右手が強過ぎる悪癖を改善するためにバットの握り方も変えるなど、様々な挑戦をしています。

ドラフト1位で入団した井上選手はルーキーイヤーだった今季、一軍昇格はありませんでしたが、夏のエキシビジョンマッチには出場。ウエスタン・リーグでは45試合に出場して打率.246、3本塁打、11打点をマーク。主に三軍戦・フェニックスリーグなどを合わせた非公式戦には70試合出場して打率.256、8本塁打、41打点の成績を残しました。

「満足していません。来季はもっと結果に拘りたい」

藤本監督も「将来のクリーンナップ候補」と期待を寄せるスラッガーは、王会長の金言も胸に、より実りのある秋にすべく日々前進しています。

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