宮崎秋季キャンプは第3クールに突入しました。この日、栗原陵矢選手の背番号変更が発表となりました。今季限りで現役引退した長谷川勇也一軍打撃コーチが背負っていた「24」を継承します。
「自分からお願いしました。自分も長谷川さんのようになりたい、ならないといけないという思いがあります。重みのある番号なので、それを崩さないようにしないといけません」
長谷川選手は現役時代に首位打者に輝き、そのシーズンで球団歴代トップのシーズン198安打もマークしました。
「自分はホームラン王を獲れるような選手ではない。そうなると率にこだわっていきたい。長谷川さんの198安打を上回る199安打を目標に頑張っていきたいと思います」
この日の練習中にも会話を交わし、長谷川コーチにも直接「199本打ちます」と宣言。長谷川コーチはそれを聞いて笑っていたそうです。
藤本博史監督も「僕も現役時代に『39』から『5』に変えた時、身が引き締まる思いでした。このキャンプでも自分から『打ちたい』と言ってきている。シーズンをフルで頑張ったから少し練習量を落としてもと考えたていたが、その気持ちがいいよね」と目を細めていました。
栗原選手は今季、自身初の143試合フル出場を果たし、打率.275、21本塁打、77打点と打撃主要3部門でいずれもキャリアハイの成績を残しました。背番号24で臨む来季はどれだけの成績を叩き出してくれるのか、今から楽しみです。
また、この日から育成枠の重田倫明投手と中村亮太投手がキャンプに合流しました。両投手とも早速ブルペン入りしてアピール。重田投手は121球を投げ込みました。今季ウエスタン・リーグでも9試合に投げて、うち8試合に先発しており、藤本監督も「良いボールを投げている」と期待を寄せています。中村亮投手も10月のフェニックスリーグで自己最速の154キロをマーク。伸びしろたっぷりの2人の投手が加わり、アピール合戦もさらに熱を帯びていきそうです。