2022/02/23 (水)
選手

藤本監督が零封負け後に、ナインへかけた言葉とは

【2月23日(水・祝)キャンプ第5クール5日目】

この日も「球春みやざきベースボールゲームズ」でライオンズと対戦。前日は快勝しましたが、この日は0-8での敗戦でした。
藤本博史監督は「今日の気候と同じで打撃陣も寒かったね。サインが何も出せへんかったよ」と苦笑いを浮かべました。いつもは優しい監督も「淡泊になってた。競争どころか評価を下げるばかり」とおかんむり。ただ、打撃陣に向けては「良い時ばかりじゃないですし、切り替えていきましょうという話だけしました。言うたらナンボでも出てくる。どんどん腹が立ってくるから、切り替えましょうだけ」と、藤本監督らしさも垣間見えた試合後のミーティングとなりました。

投手陣ならびにバッテリーにも注文をつけ、「ピッチャーもだけど、キャッチャーもリードが悪い。(ストライクが)入らないと思ったら真っ直ぐを要求するだけで、その真っ直ぐばかりを打たれた。逆に真っすぐを行かなくちゃいけない場面をでは変化球を行ってボール、ボールに。バッテリーコーチを叱っておきました」と話しました。「ダメだった投手は反省をして。ただ、チャンスはまだあります。でもチャンスは多くない。笠谷も先発ローテを争うんだから、調整段階ではない。もっと闘争心を出してほしい」と話していました。

そんな試合の中で「良かった」と評価で名前が挙がったのが、杉山一樹投手でした。五回から3番手で登板し、2イニングを打者6人でぴしゃりと抑える完全投球。最速は152キロをマークして、3三振も奪いました。

「自分としては昨年までの3年間の課題をどれだけ試合の中で克服できるかというのを意識していました」

課題は制球面と変化球。この日はコントロールもよく、安定した投球を見せました。「千賀さんと話をしていて、自分にこれだと当てはまるものがあった。体の動かし方というか、正しい動き方。お尻の部分を意識しました」。また、変化球も習得を目指すカットボールで最後はショートゴロに打ち取り「キャッチャーからも『ナイスボール』と言われた」と笑みを浮かべ、新球のチェンジアップも効果的でした。

そして、杉山投手といえばユニークな言葉をグラブに刺しゅうすることで有名。過去には「牛一頭」「世界遺産になりたい」と記し、昨年は「男は鶏胸肉」でした。今季は「潰れてからが筋トレ」だそうで、自主トレ先でお世話になったボディビルダーの方の言葉に感銘を受けたそうです。独自の世界観で周りを魅了(?)する杉山投手の新グラブは、まもなくオープン戦序盤頃にはお披露目になるようです。

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