小久保裕紀二軍監督が率いるホークス二軍が3月18日（金）、ウエスタン・リーグ開幕戦を迎えました。
本拠地タマスタ筑後でのオリックス戦。4対0で見事勝利を飾ったこの試合では、高卒2年目の19歳コンビが躍動しました。

小久保二軍監督が“初陣”の開幕投手に指名したのは育成枠の田上奏大投手でした。キャンプ中から「ストレートに力があるし、別格と感じる部分もあった」と高く評価し、投手コーチとも一軍からの調整登板が無ければ田上投手を起用する方針が話し合われていたそうです。

先日、田上投手に「俺の船出を頼むな」と開幕投手を告げたそうですが、その時の田上投手の「あどけない表情を一生忘れない」と小久保二軍監督は笑顔交じりで明かしてくれました。

そんな田上投手ですが、150キロ台を記録するストレートに加えて、この日は変化球もしっかり織り交ぜての投球を披露。走者を背負う場面もありましたが、要所をしっかり締めて得点を許しません。三回には相手4番の太田選手を三ゴロ併殺打。「今日は右打者にカットボールでゴロを打たせる場面が多かったので、その狙いで投げて結果ゲッツー。イメージ通りでした」と手応えを口にしていました。

田上投手は5回無失点の快投。小久保二軍監督も「球数も投げていたので4回くらいまでかなと思ったら、5回まで投げきってくれた。正直期待以上のピッチングでした」と高く評価をしていました。

そして、4得点を奪った打線の口火を切ったのは、4番三塁手でスタメン起用された井上朋也選手でした。初回に先制タイムリーヒットで持ち味の勝負強さを発揮しました。
「一軍に競争の中で脱落し、期するものがあると思う。4番を打たせる中でも試合終盤はチーム打撃のサイン（この日はヒットエンドラン）を出すこともあります。だけど、4番は打たせます」と期待の言葉。井上選手も「悔しい思いはあったけど、一軍のペナントレースはまだ始まっていないし、自分の課題と向き合いながら状態を上げていきたい。藤本監督からも『二軍で打ちまくれば、いつでも入れ替えはある』と言ってもらえています」と決意をにじませていました。

ウエスタン開幕シリーズのオリックス戦は、19日（土）と20日（日）もタマスタ筑後で開催されます。