ホークス球団10年ぶりの10代先発投手としてマウンドに上がったのは田上奏大投手。支配下復帰からわずか5日での一軍デビューに「夢のよう」と語っていましたが、誰もが胸熱くなり、視線を釘付けにする素晴らしい夢のある快投を披露しました。
「初回はめちゃくちゃ緊張して一番しんどかったです」と言いながら、初回のマリーンズ3番・中村奨選手の初球に自己最速の155キロを計測してみせました。
直球で一軍打者を力で抑え込み、カットボールも有効。中盤からは覚えたばかりのカーブも織り交ぜて、マリーンズ打線を封じていきました。
「真っ直ぐで抑えられたのはめちゃくちゃ自信になりました」。
5回2/3を投げて2安打、2奪三振、1四球で無失点。
「初登板で、すごい先輩たちと野球ができた。お客さんもいっぱいいて、夢見心地というか、ずっと楽しかったです」
実家のある大阪から母や、ホークスOBで叔父の秀則さんも駆けつける中「良いところを見せられてよかった」と19歳らしいあどけない笑顔も浮かべました。
藤本博史監督も「あれだけ投げてくれるとは思わんかった」と大絶賛。「またチャンスはありますよ。ただアドレナリンも出ただろうし、ちょっと間隔は空けます」と今後にも期待を寄せていました。
一方、打線は1番に座った真砂勇介選手が2安打と気を吐くも、全体的にはなかなか振るわずに悔しい零封負け。これで3試合連続無得点となってしまいました。
長崎では3年ぶりの主催試合。来場した16,382人のファンの皆様に勝利を届けられませんでしたが、ホークスに新たに現れた未来のエース候補の満点快投に温かく大きな拍手が送られていました。