


【8月4日(火) ホークス7-2ファイターズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男 今宮健太選手=大谷投手を攻略する2本のタイムリー>
文字通りのラッキーセブンでした。またしても7回の攻撃で、難敵の大谷投手を攻略に成功。5月の対戦では惜しくもチームの勝利にはつながりませんでしたが、この日は完勝。大事な3連戦の初戦をモノにしました。
ホークスは2回に1点先制を許しました。しかし、じっくりと耐えて迎えた5回裏、まずは逆転に成功しました。1アウト三塁から8番・今宮健太選手がライトフェンス直撃の三塁打で同点。さらに続く鶴岡慎也選手の犠牲フライで試合をひっくり返しました。
7回に同点とされましたが、「黄色のジェット風船」が飛び交った直後に、ホークス打線の猛攻が待っていました。
ノーアウト一、二塁とチャンスを作ったところで、工藤公康監督が動きます。二塁走者の李大浩選手に思いきって代走・川島慶三選手を起用しました。「1点勝ち越せば、リリーフ投手がいいので逃げ切れる自信があった。勝負に出ました」。相手守備陣が警戒を強める中、中村晃選手がそれをかいくぐる形でヒットを放ちノーアウト満塁のビッグチャンスを演出しました。
ここでまたも今宮選手。「とにかく前に飛ばすことだけを考えていました」。上半身の力を抜き、下半身の粘りで変化球を上手く拾った打球は、レフト前に落ちる勝ち越し2点タイムリーヒットとなりました。その後、2番スタメンの高田知季選手のタイムリーで大谷投手をノックアウト。代わった石井投手からも柳田悠岐選手が2点打を放って勝負を決めました。
ちなみに、高田選手はこの日朝にヤフオクドームで行われたウエスタン公式戦にもフル出場。「朝5時半起床で、6時10分に球場入りしました。1日2試合フル出場したのは記憶にない」と話しましたが、お立ち台に立つ大活躍に充実感いっぱいの表情で「今日はしっかり寝ます!」と笑顔でロッカールームに引き上げていきました。
5日(水)の2戦目に勝つか引き分ければ、いよいよ優勝へのマジックナンバー「38」か「39」が点灯します。しかし、工藤監督は「マジックよりも次の試合も勝ってこのカードの勝ち越しを決めたい。まずは身近な目標の中で勝っていく。その積み重ねがマジックなどの結果となるだけ。つねに『3連戦は勝ち越す』ということを考えながらやっていきたい」と明るいトーンの話し口調の中にも、気を引き締め直していました。