【10月25日（日）　SMBC日本シリーズ　ホークス4－0スワローズ】

＜今日の熱男　バンデンハーク投手＝日本S初登板で8回無失点白星！＞

「このヤフオクドームで負けるわけにはいかない。勝つことができて本当によかったです」と工藤公康監督は笑顔、笑顔。「SMBC日本シリーズ2015」第2戦も完勝して見事2連勝。全員!熱男!で一致団結して、27日（火）からは敵地の神宮球場に乗り込みます。

無敵右腕が期待どおりの快投を見せました。シーズン9勝0敗、CSファイナルでも勝利した先発バンデンハーク投手が8回無失点。日本シリーズ初登板にも「プレッシャーなんてなかった。この素晴らしい舞台、素晴らしいチームメイトと野球を出来る喜びを感じて投げました」とさわやかに振り返りました。

大きなポイントは初回。相手のとっておきの策を、いきなり封じ込めました。体の大きなバンデンハーク投手は来日当初クイックモーションに不安があるとされていました。初回、先頭の上田選手にヒットを許しノーアウト一塁。次打者の初球、いきなり盗塁を仕掛けてきました。

しかし、バンデンハーク投手はきっちりクイックモーションで対応。高谷裕亮捕手の好送球もありタッチアウトにしてピンチの芽を摘みました。

「シーズンでやってきたことが大一番でうまくいって嬉しかった」と笑顔。シーズン序盤は長いファーム暮らしでも決して心折れることなく、コツコツとやってきた努力家に野球の神様がほほ笑んだかのようなワンプレーでした。

「バンデンハークが良かったから打線も安心できた」と工藤監督。先制点はこの日も4回の一発。李大浩選手が特大の1号2ラン。7回には中村晃選手もライトの「ANAホームランテラス」にライナーで飛びこむ1号ソロ、さらに福田秀平選手のタイムリーも出て貴重な追加点を挙げました。

工藤監督は連勝にも気を緩めることなく、「一戦一戦をしっかり戦うだけ」と話しつつも、「ぜひ勝つ試合をします。神宮の方に足を運んでください」と遠征での“決着”を見据えるように、少し声のトーンを弾ませてそう話しました。