第4クール初日の2月16日（火）の紅白戦は、両軍の先発投手が好投しました。
紅組の先発は神内靖投手。立ち上がりこそ先頭の川崎宗則選手に内野安打、続く福田秀平選手に四球を与えるなど不安定でしたが、そのピンチを乗り切った後は完ぺきな投球。予定の3回を投げて被安打1、奪三振2、無失点の好結果でした。「今日はまずまず。次回は1球1球の制度をもっと高めていきたい」と表情が緩むことはありませんでしたが、「先発を狙っていきたい」という左腕にとってアピールになったことは間違いありません。

白組先発の高橋秀聡投手も好投しました。初回と2回はパーフェクト投球。3回は2四死球で走者をためましたが、本多雄一選手を三ゴロに打ち取って、こちらも予定の3回を無失点、しかも被安打0で抑えました。 「3回にボール球が多くなってしまったことが課題」と唇を噛みましたが、好結果には自信を深めた様子。目標は「先発で1年を通じて1軍にいること」。キャンプでの高橋秀投手といえば、チーム一の投げ込み数で毎年名前が挙がりましたが、「今年はそこまで投げていません。ガムシャラに投げすぎてコンディションを落としてしまうとよくない。1球1球をこれまで以上に考えながら投げています」と、新境地にチャレンジしています。

先発枠を争うのは彼らだけではありません。昨季途中から先発に転向した藤岡好明投手も「今は先発しか考えていません」と気持ちを高ぶらせています。さらに、12年目左腕の小椋真介投手も先発ローテ入りを目指しています。そして、大場翔太投手や岩崎翔投手ら若鷹たちも必死です。

キャンプは終盤に差しかかりました。サバイバルが本格化します。