まるで隙のない、エースにふさわしい完封劇でした。4月9日（金）のファイターズ戦（ヤフードーム）、杉内俊哉投手は無四球10奪三振の完ぺきな内容で今季初完封勝利をマークしました。

この日も初回から全力投球。立ち上がりの3イニングは完全に抑えました。中盤は得点圏に走者を背負いましたが、4回は多村仁志選手の好捕に助けられ、5回の1死二、三塁では連続奪三振で乗り切りました。9回、最後の打者は3球三振。「8回までに9三振を奪っていたのは分かっていたので、追い込んだ場面から狙っていました」と貫禄の締めくくりで今季3勝目をつかみました。

「前日に同級生の和田がすごい直球でチームをいい形にしてくれた。その波に乗って投げました。刺激になりました」。
実は前夜には「6失点でKOされる夢を見た」と話していましたが、こちらは前日の本多選手とは違って“逆夢”となりホッとひと安心。チームとしても2試合連続で先発投手が完投し、登板数が増えていたリリーフ陣に休養を与えることができました。「ナイスゲームだったね」と秋山幸二監督。投打ともに万全の状態。ホークスの4月旋風は止まりそうにありません。