【戦評】
6回に逆転を許してしまい、連勝は4でストップしました。
この日は2人の選手がオープン戦に初出場しました。的山哲也選手と柳瀬明宏投手です。
的山選手は8回表の守備から出場しました。「緊張しました。移籍1年目だから?いや、その年の最初の試合はいつも同じですよ」。それでもルーキーの久米勇紀投手を好リード。2イニングを無失点で切り抜けました。「体の動きに不安はありません。あとは試合勘ですね」。開幕まであと2週間。それを取り戻す時間は十分にあります。
柳瀬投手は3番手投手として7回表からマウンドに上がりました。1イニングを投げて打者3人をパーフェクト。わずか8球で抑えました。柳瀬投手は自主トレ後半に右ひじを痛めて春季キャンプはスロー調整を強いられました。ブルペンに入ったのは第3クールからです。「今日、このマウンドに立てるとは思いませんでした」。実はまだフリー打撃で打撃投手を務めただけ。本来は2軍戦で登板してから昇格する予定だったのですが、雨天中止となったため、急きょヤフードームに呼ばれての登板でした。「でも、思っていたよりも良い投球ができました」。直球の最速は147km/h。フォークなどすべての球種を投げることもできました。今後は連投テストなどを経る予定です。1度は見失いかけた「開幕1軍」の文字は、今はっきりと目の前にあります。
この日の試合は、これまで好調だった打線が機能しませんでした。見せ場は多村仁選手のオープン戦1号本塁打のみ。試合後、王貞治監督は野手だけを集めて30分を越えるミーティングを行いました。今日6日(木)はベイスターズ戦(ヤフードーム)です。奮起が期待されます。