シーズン開幕が一歩ずつ近づく中、ホークス超強力打線が徐々に本来の力を発揮し始めています。
3月6日（日）のスワローズ戦（ヤフードーム）ではオープン戦7試合目で、今季のチーム第1号ホームランが飛び出しました。打ったのは松中信彦選手です。

1点ビハインドの2回裏、小久保裕紀選手と多村仁志選手の連打でチャンスを作った場面で打席に立つと、「ストレートを待っていたけど、上手く残って打てた」と変化球にしっかり対応。強く振り抜いた打球はライトスタンド中段まで飛んでいく逆転3ランとなりました。「完ぺきに打てました」という自画自賛の一発。また、この裏には松中選手のある工夫が隠されていました。

「練習のときに秋山監督や藤井打撃コーチからアドバイスをいただいて、それを実戦で試しました。今までは体で振る感覚。それではファウルになっていた。歩幅を狭くして、バットをしならせる打ち方でいきました。継続していきたい」

松中選手は6回の打席でもタイムリーを放ち、この日は2安打4打点の大活躍でした。
昨季は度重なる故障で11本塁打と不本意なシーズンに終わりました。2011年は復活をかけるシーズンです。

「仕上がるとかそんなことを話す立場じゃない。（オープン戦でも）結果を出さないといけない。若手選手と一緒。状態が良いというのを見せていきたい。自分の形でやっていって、開幕を迎えたい」
主砲は静かに闘志を燃やしています。