2月26日(日)、今季オープン戦の2試合目となる広島戦がアイビースタジアムで行われました。
ホークス先発の山田投手は、初回の広島打線を三者凡退に切って取る順調な立ち上がり。3イニングを投げて、打者10人に1安打と順調な調整ぶりをうかがわせましたが、本人は「球数(54球)が多いです。あれでは野手のリズム、試合のテンポを作ることができない。」と不満気な様子。
調整段階ということで、この試合では直球主体の配球だったのですが、無四死球ながらボール球もちょっと多め。たしかに、公式戦を想定すると3イニングで54球は決して少ない球数ではありません。「もっと配球の1球1球が持つ意味というものを意識してピッチングしなければ無駄球は減らないと思う」と厳しい表情で語りました。
しかし、調整そのものは順調。「1安打に抑えたのも、球数が多かったのも『ボチボチ』という感じじゃないですかね。開幕は1月後ですし。」と、あくまでマイペースながら手応えは十分といった印象です。
山田投手が、上々と思える結果にも、球数の多さという不安要素にも一喜一憂しないのは、自分の理想が高いがゆえ。
「帆足さんや攝津さんに追いつき、追い越そうという意識でやってます。そんなつもりで必死でやらなければ通用しない世界だと思っていますので。」とその表情は決意に満ちていました。
2番手はB.ファルケンボーグ投手。少々コントロールに苦労しながらも1イニングを3者凡退。「まだ初戦だからね。これからじっくり時間をかけて調整していきたい」と
しかし、3番手の千賀投手にはほろ苦いオープン戦デビューとなってしまいました。「緊張したわけではないと思うのですが・・・。」とのことですが、フォークボールの制球が定まらず、甘く入ったストレートを狙い打たれる悪循環で3失点。しかし、最速149km/hの直球がインコーナーいっぱいに決まるなど、今後の飛躍を予感させる投球でもありました。
打撃陣は、オープン戦初打席となった内川聖一選手と熾烈なポジション争いを続ける明石健志選手がツーベース、B組試合との「時間差ダブルヘッダー」となった柳田悠岐選手が3ベースを放つなど10安打と徐々にエンジンも温まってきた様子。
しかし試合は、終盤の猛追かなわず3-2で敗戦となってしまいました。
2試合連続のマルチ安打となったペーニャ選手は「調子の善し悪しを語る時期じゃないけどね、いい感じではあるよ。今日もたくさんのファンが来てくれたね。ファンと一緒に去年と同じ『優勝』という場所に行けるよう頑張るから、どんどん応援してほしいね!」と笑顔で語りました。
明日はA組、B組ともに通常練習の予定です。