誰もが願った最高の結末が、現実となった。5月20日（水）のタイガース戦（ヤフードーム）。2戦連続延長戦に決着をつけたのは、4番・松中信彦選手の劇的なサヨナラ本塁打でした。

名誉挽回の一撃でした。14日（木）のマリーンズ戦（ヤフードーム）から4試合欠場し、復帰した19日（火）は4打数無安打2三振。そして、この日は7回1死一、三塁の好機で併殺打に倒れていました。
「何試合か出ていなかったこともあって振りが鈍くなっていた。だから、バットを短く持って打席に入りました」。
4番を打つ重責。調子うんぬんではなく結果を求められる。「何とかしないといけない」と、とにかく必死でした。

ただ、松中選手はまだ本調子ではないといいます。表情が曇りかけたところで、知らされた一言。松中選手の表情がパッと明るくなりました。
「（5月20日は）王会長の誕生日？アッ、そうでしたね！野球の神様がいた。この良いホームランは神様が打たせてくれたんですね。王会長にささげるプレゼントになりました。嬉しいですね」。
サヨナラのホームを踏んだときと同じくらいの笑顔でロッカールームへ消えていきました。