12月9日（水）、2010年度の新入団選手発表を福岡市内のホテルで行いました。10月29日（木）のドラフト会議で指名した5人の選手はこの日初めて真新しいホークスのユニフォームに袖を通し、緊張は隠せないもののそれぞれが喜びに満ちた表情で会見に臨みました。

1巡目入団の今宮健太選手（背番号2）は「小さな頃からずっと憧れていたチーム。ホークスに入りたくてずっと野球を続けてきたので本当に嬉しいです」と満面の笑み。身長171cmと小柄ながら高校時代は投手として最速154km/hをマーク、打者としては通算62本塁打を放った。「プロでは打者として勝負します。目標は松井稼頭央さん。3割30本30盗塁という壁を越えたい。まず2000本安打を打って、さらにその上を目指し、目標高くやっていきたいです」と堂々と話しました。また、背番号については「正直、重たい番号です。でも不安を口にしていても仕方ありません。高校の先輩でもある城島さんのつけていた番号。城島さんを打撃で越えるくらい活躍して、今宮に2番をやって良かったと言われるようにがんばります」と話しました。

2巡目入団の川原弘之投手（背番号26）は地元福岡市の出身。中学時代には「ホークスカップ」に参加し、見事優勝投手になりました。「目標は40歳を越えてもプレーすること。杉内さんや和田さんのように毎年好成績を残せる投手になりたいです」と話しました。持ち味は「気持ちで投げる投球スタイル」。最速144km/hの直球や独特なスライダーが武器ですが、強気なマウンドさばきにも今後注目したい選手です。

3巡目入団の下沖勇樹投手（背番号65）は「自分の長所はマウンド度胸です」とアピール。このドラフトでは同じ岩手出身の菊池雄星投手（埼玉西武1巡目）が話題をさらいましたが、東北大会で投げ勝った実績があります。「高校時代は1勝1敗でした。プロの世界で決着をつけたいと思います」と意気込みを語りました。

4巡目入団の中原恵司選手（背番号10）は新入団の中で唯一の大学生です。セールスポイントは打撃。「ボールを遠くに飛ばす能力が持ち味です」と力強くアピールしました。亜細亜大の先輩になる松田宣浩選手とは先日食事をし「ホークスは野球をするための環境が整っているし、ファンの応援が本当にすごい。良いチーム」という言葉をもらったといいます。「新人らしくひたむきに練習して、はつらつとプレーします」と気を引き締めていました。

5巡目入団の豊福晃司選手（背番号68）もまた「ホークスは憧れのチームでした」とにっこり。「川崎さんのファンでした。ホークスには素晴らしい先輩がたくさんいる。その中で僕も球団を、そして球界を代表する選手になりたいです」と思いを馳せました。プロ野球選手になり「これからは1日中野球ができることが本当に嬉しい」という根っからの野球好き。「常に全力でプレーをしてユニフォームを泥だらけにしたい」と新人らしい一面を見せていました。

会見に同席した秋山幸二監督は「今年もまた、強いホークスを作るための素晴らしい選手たちと出会えたことを嬉しく思っています。ただ、すでに競争は始まっている。練習することに遠慮することなく、向上心を持ってがんばってほしい。また、社会人としての自覚、福岡ソフトバンクホークスという看板を背負っていることを自覚してほしい」と新人選手たちに訓示しました。